sugar rainbow

深海

穏やかな空は
音も無く サラサラと
零れ落ちる光の粒子
絹のように滑り落ち
流れ続ける 動の瞬間
触れた途端に溶けていく
小さな小さな雪の結晶
溢れ出し 巡る
ソラの泉
失って 傷ついて
世界が醒める
光は染めずとも
いつの日も 此処に

夕暮れを翔ける虹は
コーヒーカップに落とした
角砂糖みたいに
空に還った