どれだけ歩いてきたのだろう
いつまで経っても 近づけない
小さな戒律を夢遊している
鉛のカラダを引きずって
どこまでも追いかける 死者の群れ
いつまでも 周回する
朽ち果てた無限回廊
幽閉された真実の
記憶の断片を 垣間見ながら
行き先を亡くした魂は
傀儡の夢をみる
磨き上げた両手は
いのちを包み込めずに
傷つけていく
この両手は
なんのため
目醒の言霊は見返りじゃない
踏み台じゃない
震える旋律は 武器じゃない
雲は無限の青を描く
木々は始まりの太陽に煌めく
風は日々を謳歌する
花はオーロラの波間に
朧な月は慈愛の闇を包み込む
無量の音色が
仮初めの大地を昇華して
ひとつになる
新しい色彩
一度きりのソラ
武器ヨ サラバ