有ることだけの世界は
無いことに等しく、
無いことだけの世界は、
有ることと同じだ。
やっぱり完全は不完全で、
光は光を知らない。
深淵な闇を経て
光は、光を知る光へと
生まれ変わる。
僕は月子で、月子は僕だ。
僕らは出会うことで、
ようやく自分を知ったんだ。
僕は丘の上に立って、
吸い込まれそうな夜空を仰いだ。
足りないものは何もない。
もう何も加える必要はない。
充分過ぎるぐらいに
色々なものを詰め込んできた。
それ自体が必要だったんじゃない。
全てが僕に続いていく
伏線だったんだ。
これからは要らなくなったものを、
自分を覆っていたものを、
払い落としていけばいい。
仮初めの時代から
表の時代へ。
ひとつまたひとつ、
見出だし、感じて、
生まれ変わっていく。
透き通る闇の中で、
音も時間もなく、
この大地も
僕も
あの星も、
ひとつになっていた。
反転の予感
夜明け前の静寂は
もう息づいている
トワイライト
大地の翼