はじまりのそら

深海

見上げた空は真っ白だった
吸気は清流になって
乾いた空間に溶けていった
ひとつになった
なんにもない
全部ある

日々を重ね
日々に沈み
地上に降り立ち
冬の星座を見上げる
永遠の闇に
またたきを知る
久遠の光に巡り会う

落ち葉が
はがれ落ちていく
幾重にも重なり
移りゆく光

いつでも新しいのは
自由だから
不自由を得て
懐古の音が鳴り響く

うまれた日
はじめて吸い込んだ空