まばらな染色質が
静かに時を刻んでいる
どこまでも
低い空を描いている
静と動の綱渡り
天と地の境界は曖昧で
呼吸の狭間を旅している
不意に訪れる不整な脈は
始まりの鐘
染色体が形成されて
景色が色づき始めていく
鮮明な絵画になっていく
ボタンの掛け違いみたいな
一度きりの扉
鈍色のボタン

まばらな染色質が
静かに時を刻んでいる
どこまでも
低い空を描いている
静と動の綱渡り
天と地の境界は曖昧で
呼吸の狭間を旅している
不意に訪れる不整な脈は
始まりの鐘
染色体が形成されて
景色が色づき始めていく
鮮明な絵画になっていく
ボタンの掛け違いみたいな
一度きりの扉