ハイドレンジャー

青い春

ハイドレンジャー
あなたはまるで
地上に咲く虹のようです
雨に濡れて
ゆっくりと移り変わる色が
淡い雫になって
大地に染み込んでいきます
やがて雨が上がると
空色の水溜まりに
あなたの虹が架かるのです
すると輝く夏は
もう目の前です
夏の終わりに夜空に咲く花を見て
私はきっと思い出します
あなたが織り成していた
無数の光を
そしてそれがあまりにもはかなく
美しい日々だったと
私は過ぎ去った時間を
かみしめるように
ただ涙を流すのだと思います
そして闇に残る残像を
いつまでも見上げながら
宇宙に溶け込みたいと願うのです
ハイドレンジャー
輝きのとき