小さな燈火が
いつでも側に宿っていた
この景色にずっと
光を与えていたんだね
朝目覚めて そこにある
日常の奇跡
モノクロの残像になって蘇る
息苦しいほど透明な空が
無邪気に埋め尽くす
もう
行き先がわからなくなってしまった
これから 何を歌うんだろう
一緒に歩いた道
駆け上った階段
要らなくなった癖が
体にしみついて
やっぱりまだ
踏み出せそうにないや
涙の後に架かる虹
そのほんの少し手前で
微かに響く胎動が
空に舞って ひとつになった
世界が生まれ変わる
瞬間
新しい光に包み込まれる
瞬間
見守られていた昨日までの日々
それは
今 この瞬間から始まる
未来だったんだね
命を賭して与えてくれた
このソラ
白い吐息も
移りゆく空の色も
変わらない川の流れも
ひとつ残らず抱え込んでも
溢れ出してこぼれてしまうんだ
やっぱりまだ
踏み出せそうにないや
贈られた未来の
入口に立って