有限の花びらは虚空を舞う。
その軌跡は、透明な未来みたいだ。
移り変わる刹那の彩りは、
この惑星の虹彩のようだった。
僕は月子と出会ってから、
どこまでも暗い
深海へと沈んでいった。
とても長い旅だった。
闇の中でぼんやりと浮かぶ月子の姿を、
消えないように、失わないように、
僕は必死に手を伸ばし続けていた。
でも、掴めなかったんだ。
気づくと僕は、星空を駆け抜ける
夜行列車に乗っていた。
星空、いや違う。
空も海も溶け合っていた。
終着駅はとっくに過ぎていた。
恐れが消えた訳じゃない。
だけど心は落ち着いていた。
僕は地球という星に出会った。
その色は、深い瑠璃色だった。
永遠の創造に息づく有限の光彩は、
言葉をいくつ並べても追いつけない程、
美しかった。
幽玄の瑠璃
大地の翼